鋼の製函術

インバーコートG−FS 2008年発売
前身のインバーコートGの発売は2007年、発売した年は違うがFSC森林認証を取得して森林循環紙になったのは昨日紹介したインバーコートMと同じ2008年だ。
このインバーコートMの「M」はマットの「M」だが、では「G」は?...普通に考えるとグロスのGだが見た感じ「M」と大きな違いはない。「G」はグラフィックのGだそうだ。う〜ん、チョット理解に苦しむがここはサラッと流していただこう。針葉樹パルプ使用で強度があるのは同様だがどこが違うかというと「G」は片面コートだ。どちらかというと「G」の方がパッケージ向けのようで、某有名メーカーのpadのパッケージにも使用されている。
さて「G」は片面コートと書いたが、コートしてない裏面はただの「裏」かというとそうではない。これがなかなか味があってあなどれないのだ。ホワイトラフのアラベールやAプランと似ているというと少し無理があるが、この柔らかい風合と強度を兼ね備えた紙は他にはない。一般の白板紙よりは価格は高いが、インバー(変形しない鋼)の強度は総合的に見て安上がりだ。
パッケージのデザインの際に紙の候補の中に是非割り込ませてやって欲しい。