紙は両A面

新だん紙 1970年発売 日清紡
お得意先の印刷会社さんから電話があった。
新だん紙と良く似ているけど少し違う、もう少し柄が大きい、この紙はなんだ?」
電話を頂いたのは紙のことをよく御存知の方なのでこれは手強い紙だと身構えていたのだが、見せていただいたら、新だん紙の裏面だった。冊子の表紙に使われていてベッタリ貼りつけてあったので片面しか見えなかったのだ。
テクスチャペーパーの中にはこの新だん紙のように裏とおもての表情が違う紙がたくさんある。どちらの面を使うかはお客様の好みだ。特殊な例を除いて裏面を使ってはいけないということはない。
かみのはこぶね見本帳では商品名を裏面に印刷している。これは、おもて面は印刷のない状態の紙を見ていただきたいと言うこともあるのだが、裏面も見て気に入った方を使っていただきたいと言う思いもこめてのことだ。
紙は両A面、裏面もあなどってはいけない。