ロシア美人

タチアナ−FS
布のような紙というと、紙自体はしっかりしていても柔らかなそして暖かい風合を思い浮かべる。しかしタチアナ−FSは布のような紙だが冷たくて堅い雰囲気を持っている。タチアナ−FSは、全紙寸法700x1000mmで気付かれる方も多いと思うが輸入紙だ。商品名はロシアの服飾デザイナーの名前を頂いたそうだ。確かにWebで「タチアナ」を検索するとロシア人がたくさんHitする。そう思うとタチアナ−FSは鼻の高いロシア人女性がツンとすました面影がある。
紙のおもて面は微妙な光沢があって、不思議な縦横の模様がついている。今までじっくり見たことは無かったので、単にエンボスで微妙な光沢が出ているのだと思っていた。しかし今日ルーペで覗いてみて全然違うことが分かった。実はおもて面はパール加工でそこに細かい線状のエンボスがかかっている。その線の角度の違いで光る部分と影の部分ができて模様を作り出していたのだ。
比較的地味な色の多いタチアナ−FSだが、パール加工だとわかると見え方が違ってくる。今度タチアナと出逢ったら素通りせずにそのいでたちをしっかり見てあげて欲しい。