革の紙

コルドバ 2011年発売 特種東海製紙
新製品のコルドバは、なめした革のようなしなやかさとヌメっとした手触りが特徴だ。革製品で有名なスペイン南部の都市名コルドバの名を頂いたのはそのためだ。
厚さは200kgと300kg、厚手の紙だが実際に触ってみると比較的柔らかく数字で見るより薄く感じる。
ゴムを浸み込ませた紙と聞くと昨日紹介したニューウエブロンカラーが思い浮ぶ、色も濃ぃ茶色のマルーンニューウエブロンカラーの焦茶に近い。しかし見た印象、全体の雰囲気は羊皮紙に近い。よく考えると「なめした革の紙のような」と言うこと自体、牛や羊などの皮をなめして作った言われるparchment=パーチメントやそれより高級なvellum=ベラム、つまりは羊皮紙そのものに近い紙だと言える。そう考えるとこの紙の用途に広がりがでておもしろい使い方ができそうだ。「革」という意味では明るい茶色のビスターコルドバの代表色のようだが、羊皮紙的なのはベラム、一見印象のうすいベラムが意外に良いかも知れない。
革の名刺、革のカード、革のDM、宝の地図。本物の革だと印刷や加工も大変だがコルドバだと可能だ。インクジェットは全く受け付けないかと思ったがなんとか使えそうだ。多少インクの載りが悪いのもかえって良い雰囲気を作り出している。
価格は少々高めなのでそうそうお気軽には使えないが「特別な」何かを作るときに候補にあげて欲しいチョット特別な紙だ。