獣の奏者 完結編

今年は大掃除も早く済ませてちょっと時間ができたので「獣の奏者」を読み終えた。あとがきを読んでみるとやはり、いったん終っている物語に続編を書いたとのこと。2冊で終わりだと思っていたのが間違いではなかったのが確認できて少し安心した。
しかし、その内容はありがちな「売れたから続編を足した」というおざなりな内容ではなく作者が書きたかったのはここではないのか?と思える、濃いそして壮絶なエンディングだった。
後半は、早く物語を進めたいと思う気持ちと、早く読むと終ってしまうという、素敵な本に出会ったとき特有の心地良い葛藤が楽しめた。
児童書だが大人の方にも是非読んでほしい物語だ。