キラに引かれる

きらびきR うす金

きらびきR 発売年不明 特種製紙
きらびきシリーズの中で私の一番のお気に入りはきらびきRのうす金だ。ベース紙はレザック82ろうけつ、きらびきRは「ろうけつ」の「R」だ。
先日から紹介しているきらびきだが、「きら」が「雲母」のことだと御存知だろうか?数年前まで私は「キラキラした物を塗布している」ので「きら引き」だと思っていたのだが、実は漢字では「雲母引」と書く。雲母=きらら と言うとアニメの犬夜叉を思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれないが、雲母引はその頃(平安時代)からある和紙の技法でルーツをたどると中国まで行ってしまう。
そんな「きらびき」だが、この「きらびきR」も含めて個人的には「洋」のイメージを持っている。ただ、「うす金」に関しては、和紙や洋紙、いや紙ですら無く、薄〜ぅぃペラペラの氷を切り取ってきたような、触れるとパリンと割れて散ってしまいそうな印象だ。(紙だからそんなことはありません、念の為)
そんな はかなさ に妙に引かれる私にとっては、きらっとした輝きに引かれるから「きらびき」と言う感じだ。