魅力倍増

フィオーレ グロス

フィオーレ グロス 2010年発売 日清紡
クロコグロスジャガードグロスと続けば今日は必然的にフィオーレグロスだ。3商品ともT−EOSシリーズのエンボスでゾディアックへやって来た新参者だ。
その3商品の中のフィオーレグロス。Fioreはイタリア語で「花」のこと、見たままそのままのネイミングだ。
一般に紙の柄はエンボスの場合もそうでない場合も全体を漠然と見て、「布のようだネ」とか「岩のようだネ」とか「星空みたいだ」と言うような柄がほとんどだ。何かの物体がエンボスされているような紙はあまり記憶に無い。そう言う意味ではフィオーレグロスフィオーレGAのように誰が見ても「花!」と言う柄をエンボスすると言うのはかなりの冒険だったのではないかと想像する。同じ「花」でも江戸小染はな は花のような柄であって「花!」そのものでは無く,見ようによっては雪にも人にも見える。
フィオーレGA以後も、これに類する紙は無く孤軍奮闘する姿は意地らしい。できれば蝶々とか、鳥とか動物とかのエンボスでシリーズ化すると商品群としてはおもしろいように思う。(おもしろくても売れなければ意味がないのだが)
T−EOSシリーズのフィオーレGAよりエンボス柄が目立たなくなったフィーオーレグロス、不思議なことに可愛らしさが増したように思うのは私の ひいき目か?
いずれにしても、こう言う特異な紙は無くなって欲しくないと言うのが私の願いだ。