魁(さきがけ)

キクラシャ 1989年発売 日清紡
菜の花色の紙はないかと探しているのだが、黄色い紙と言うのは私の予想よりも少ないようだ。そんな中、ふと思い出したのがキクラシャの黄色だ。なんとも言えない優しい肌触りとスッキリした黄色が印象的だ。
「名は体を表わす」と言うがキク判のラシャ紙なのでキクラシャと言うのは分かりやすくて良い。シャレの効いた凝ったネイミングも良いがこういう単刀直入なのも私は好きだ。
ラシャ紙というとNTラシャMケントラシャエコラシャあたりを思い浮かべる方は多いだろう?!でもちょっと忘れ勝ちなのがこのキクラシャだ。NTラシャより紙質は微妙に堅いようだが大きな差は無く、同じ名前の色はNTラシャと同じ色になっている。
一般事務用紙が B/4・B/5 → A/3・A/4 ヘA列化していくと、上質も色上質も主流は四六判からA判やキク判に移行してきた。しかしテクスチャペーパーは今でも四六判が主流だ。そんな中で42色(昨年6色廃色になったので現在は36色)ものキク判商品が20年も前に作られていたとは注目にあたいする。
春を象徴する菜の花のようにテクスチャペーパーの魁(さきがけ)と言えるかもしれない。