藍より青し

ok acカード 「真(ま)」シリーズ

OK ACカード 1963年発売 安倍川製紙(現 王子特殊紙
この2〜3年、白よりも白いとか、黒よりも黒いと言う増色が増えている。白い方ではAプランのピュアホワイトより白いスノーホワイトや、タントのN−8より白い究極の白さN−9など。一方、黒い方ではテンカラーの黒より黒い漆黒。どれも、元々生成りっぽい白や、中途半端な黒と言うわけではなかったのに、白や黒のその先を目指したという感じの増色だ。
今回のOK ACカードも目指すところは同じようだが、新色の色名が今までの紙には無い名称でちょっとおもしろい。「白」より白い「ましろ」、「黒」より黒い「まくろ」、赤ぁ!!!の「まあか」。真っ白、真っ黒、真っ赤、の「っ」を抜いておどけてみせた感じのネーミングだ。白黒赤をクッキリと極めた緊張感のある色なのに、色名はチョッピリ間の抜けたひらがな表記と言うのは、上手くバランスが取れた心憎い演出だ。
つい数日前お菓子のラムネで紹介したACカードは、昔から有る落ち着いた色と、その時紹介したほんのりパステルトーンのラムネシリーズが有る。そして今回の色を極めた「真(ま)」シリーズ。
こう言う古くから有る商品が変っていこうと言う姿勢が私は好きだ。OK ACカードに触発されて他の商品もドンドン変わっていくかも知れない。テクスチャペーパーのこれからの展開が楽しみだ。