チョコっと羊羹

今朝、NHK「課外授業ようこそ先輩」と言う番組をたまたま見た。いつも見ている「ルソンの壺」を見終わってテレビを消そうと思ったときに「お茶会へようこそ」と文字が目に飛び込んで来た。千宗屋氏が小学生に、かたちに捕らわれることなくお茶を楽しみましょう、と語っていた。私が仕事の休憩に抹茶を頂くときのお茶菓子は、チョコレートだったりカリントウだったりそれこそ「かたちに捕らわれない」を地でいく感じだ。
さて、昨日再び東山花灯路へ行ってきたのだが、四条通りを歩いていると和菓子屋さんが妙に目につく。今まで和菓子なんて気にもとめなかったし羊羹って今でも食べる人もいるんだネとちょっと否定的に思っていたのに。見よう見まねで抹茶を頂くようになって、急に羊羹や和菓子が美味しそうに見えてくる。清水寺あたりを歩いていても抹茶茶碗を売っていると気になる。
年取ってきたことも有るかもしれないが、新しいことをはじめると今まで見えていなかったことが急に見えたりする。それは暗かった部屋の電気を点けた時のように、ここにこんな素敵な物が有るんだと気づく。もちろんまだそこにあるのが見えただけなのだが。
誰かと出逢って、あるいはなにかと出逢って新しいことを知る。たくさんの出逢いが有るとそれだけ心が豊かになっていく気がする。でも出逢っているのに見過ごしていることも多いと思う。そんな出逢いを見過ごさないためにも、ちょっと心に余裕を持ちたいものだと...でもなかなかできないなぁ.