黒マティコ

クロマティコ ブラック

クロマティコ 2000年発売 ティビアジ・コマー
鮮やかな色のトレーシングというとクロマティコとキュリアスTLだった。しかし、昨日紹介したキュリアスTLは色物が廃色になってしまったので、今やクロマティコは貴重な存在だ。全紙のサイズは59kgが640x920mmというのはほぼキク判なので良いのだが、70kgの500x700mmと言うのは少々使いにくい。また、59kgと70kgは数字が近いので少し厚い程度と錯覚してしまうが、70kgは200g/m2、59kgは100g/m2なので厚さは2倍、要注意だ。
さて先日、クラシコパールの濃い色3色が透けないと言う話をしたが、透けないトレーシングはクロマティコの方が先だ。はじめてクロマティコのブラックを見たときは「透けないトレーシングに何の意味がある?」と思ったものだ。しかしクロマティコは「透けるだけがトレーシングじゃない」と語りかけているようだった。同じ黒でもトレーシング特有のカリンとしたこの感触は他の紙では出せない。今となってはクロマティコ ブラックは私のお気に入り紙ランキングの上位に居る。してやったりとクロマティコがニヤリと笑うのが目に浮かぶ。