厳かに

桂

1988年発売
金銀の紙の中でもいかにもお正月らしい紙と言うと「桂」だ。
桂は片面の銀紙で、ゴールド赤口、ゴールド黄口、シルバー、ブラース(銅色)、と普通思いつく銀紙の色はほぼ揃っている。柄は細かい型と少し大きなエンボスを組み合わせたもみ柄や、微細な型で、一見細かい糸を紙に付着させたように見える雲龍や亀甲など全体に和風だ。
この桂も昨日のオフメタル同様、家庭用プリンターではプリントが難しい。オフセット印刷(印刷屋さんの印刷機)でも乾燥が遅く技術を要する紙だ。
ラベルとして使われることが多く、高級なお茶やお酒などの更なる高級感を演出する。
印刷や加工など何かと扱いにくい部分はあるが、パール加工紙とは違うこのきらめきと高級感はなんとも言えない。「厳か(おごそか)」と言う言葉が似合う選りすぐりの逸品だ。