かまくら

わたがみ 雪

わたがみ 2007年発売 日清紡
雪のイメージで紙を紹介しはじめて失敗したナーとと思ったことがある。撮影してもほとんど何も写らないのだ。紙名手配の方でも白のみの商品はいつも苦労している。わたがみもそんな紙の一つだ。
見本帳があまり出回っていないので御存知ない方も多いかもしれない、わたがみはコーティングは両面施してあるが、おもて面はザラザラ、裏面はサラッとした手触りという異色のふわっとグロスだ。おもて面のザラザラした感じは名前の通り「綿」や「わたがし」、そして私には雪で作った「かまくら」を連想させる。
一見しても表面のザラっとした感じは見て取れるが、実際触ってみると見た目以上にザラザラしていて今までにない紙の触感が心地好い。
わたがみの風合は写真や言葉では紹介しきれないのだが、だからこそ紙の良さがあるということを教えてくれているようだ。