万年筆と出逢い

紙司柿本

同業社、柿本商事の専務から「紙司柿本」の本をいただいた。季刊らしく創刊号は秋号だ。その中に「壺中堂のこだわり」と題した物が載っていた。京都河原町六角あたりにある文具屋さんの社長今中輝敏氏の寄稿だ。そこには万年筆をはじめ文具に対するこだわりと愛が溢れていて読んでいて思わず顔がほころぶ。私の知らないお店だったが一度行ってみたくなった。
本を読んで数日後、ちょうどそのあたりへ行く機会があったので寄り道してみた。思ったより小さなお店だったが予想通り筆記具がたくさん置いてある...というより万年筆たちがお店を紹介するようにたたずんでいた。「壺中堂のこだわり」を思い出しながら見て回っていたら1本欲しくなった。気に入った飾りのない小さな万年筆を連れて帰ることにした。ちょうど社長が帰社されたところで最初のインクカートリッジを丁寧にセットして下さった。「紙司柿本」の本を読んで来たことを告げるとニッコリと笑みを浮かべられた。なんだが良い気分で店を後にした。
さて、ではこの出逢をコーディネートしてくれた柿本商事の専務に万年質で手紙を書くとするか。
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紙司柿本の冊子は¥777-御希望の方は柿本商事株式会社へお問い合わせください。