おもては裏?

OKミューズコットン 枯葉

OKミューズコットン 1959年発売 安倍川工業(現 王子特殊紙)
枯葉がある3商品の最後を飾るのはOKミューズコットンだ。この3日間の写真を見ていただくと分かるが、同じ枯葉でも商品によって色はかなり違う。あぁなるほど、これも枯葉色なんだと再認識する。
OKミューズコットンは以前にも紹介したので、紙の風合などは抜きにしてお客様の知らない一面を紹介しよう。
通常、テクスチャペーパーは包装紙を解いたときに見えるその面がオモテだ。しかしOKミューズコットンは包装を開けると模様がない、模様の面は下になっているのだ。紙屋によって作業方法は違うだろうが、紙名手配では模様が上になるように裏返して断裁しお届けしている。ではナゼ模様が下になっているのだろう?今までずっと疑問だったのだがこれを機会に聞いてみた。回答は...
紙を抄造する際、水を含んだ繊維を金網のような物に載せて水を落としていく。通常、金網に触れてない側の方がきれいなのでこちら側がおもて面になる。OKミューズコットンは模様がついているのは金網側なので裏面にあたる、そのため他の紙と同様に包装したら模様面が下になってしまった。とのことだった。
メーカー内で模様面を上にして包装しようと言う意見もあったそうだが、途中で変更すると混乱を招くと言うことで発売当初のままになっているのだそうだ。