環境の循環と森の循環

ビオトープGA-FS フォレストグリー

ビオトープGA−FS 2008年発売 王子特殊紙
ビオトープGA−FSの前身、ビオトープGAは、ビッグファームの廃品を受けてその意思を受け継ぐように2000年に発売になった。(ビッグファームについてはまた後日)独特の濃い色は引継ぎ、紙の雰囲気はより洗練されて少し都会的なイメージになった。
商品名の「Biotope(ビオトープ)」とは「動植物の生育環境の地理的な最小単位」のことで環境の循環を表す言葉だ。旧品のビオトープGAはその名称の通り環境に配慮して再生紙としてスタートした。紙の色が濃く中身が透けにくいので、通常より紙の厚さを1ランク下げることができるのも、環境保護への1つの提案だ。環境への取組みだけではなくその雰囲気も独特の魅力がある。"奇抜"とも思えるベリーレッドマゼランブルーなどの色を使っても、不思議と上品に見えるので結婚式の引き出物の包装紙にも使われている。個人的には大好きな紙の一つだ。
2008年には環境への取組みをより高くするために、古紙配合率を減らしFSC認証パルプを配合して森林循環紙になった。再スタートを切るにあたっては名称もビオトープGA−FSに改めた。「環境の循環」と言う名前に「森の循環」という行動がともなって、名実共にバランスの取れた循環紙になった瞬間だ。