星が夢見る

スタードリームルビー

スタードリーム 2005年発売 イタリア
スタードリームと聞いて何を連想するだろう?スタッフの一人は「-星を夢見る-いつかはつかみ取りたい夢、輝く夢に向かって駆け上がるイメージ」だと言う。
星を夢見るのでなく星が夢見るとしたら、と考えてみる。私達人間よりも遙かに長い年月そこに居る星が夢見るとしたらどんな夢を見るのだろう?そんなとりとめもない、つかみ所のないことを考えながらスタードリームを手にする。
紙のスタードリームは現実にそこに有る物なのでいつでもつかみ取ることができる。でも「つかみ取る」とクシャクシャになってしまうので優しく手に取ってみる。スタードリームは両面パール加工紙で表裏差があまり無く、切り口も同じ色だ。色数は12色、パール加工紙でこれだけのラインナップは他に無い。キラキラしたその輝きはスタードリームの名にふさわしく幻想的だ。厚さは88kgと209kg2連量、全紙の寸法が720x1020mmなので四六判に換算すると103kgと245kgに相当する。手触りは上質紙と比べるとすこしザラついた感じだ。用途は名刺や案内状、本の表紙やカバー、その他パッケージ、何に使っても高級感が出る。
このスタードリーム12色の中につかみ所のない色が2色ある。オパールとモーヴだ。光を正面からあてて光の方向からまっすぐ紙を見たときに緑色に輝くのがオパール、白っぽいピンクに輝くのがモーヴなのだが、斜めに反射させるとオパールとモーヴの色が逆転する、2色セットで使うとおもしろい効果が期待できる。
オパールとモーヴ、2枚の紙を手に持って見ていたらアルタイル(彦星)とヴェガ(織姫)が思いうかんだ。二つの星はどんな夢を見ているのだろう?次の七夕の夢でも見ているのだろうか?