卒業文集

よせがき

そろそろ卒業シーズン、この季節になると文集用の紙のご注文を頂くことが多い。
以前はほとんどが印刷業者さんからのご注文だったが、生徒が減ったりその他の事情で先生自ら印刷されることも増えてきたようだ。
この冊子を作る際に面倒なのが表紙だ。例えばA/4の冊子を作るとき、ページ数が多いと表紙がA/3では中身がはみ出てしまう。かといって適当に大きな紙を使うと後で切るのが大変だ。作り慣れている方は「A/3ノビ」とも違う冊子用のサイズをよく御存知だ。天地(297mmの方)は規格サイズのままで、左右(420mmの方)が少し長め。このサイズだと高さがピッタリなので本文に巻きやすいし、背表紙分は余裕があるので中身がはみ出ない。長すぎたとしても余った部分は簡単に切れる。
紙名手配では、A/4冊子用とB/5冊子用をご用意させて頂いた。表紙用なのでもちろんY目、価格的にも作業的にもお手軽に冊子を作って頂けると思う。文集には、卒業生の思い、先生の思い、色々な人の気持ちが詰まっている。そんな多くの人たちのたくさんの思いがこぼれてしまわないように、ピッタリサイズの表紙で包んであげて欲しい。
人によるかもしれないが、卒業文集は案外記憶に残っていたりするものだ。私の小学校の卒業文集は朱色の色画用紙(たぶんMケントラシャ)だった。文集の中に印刷されている寄せ書きに私は「想像を実現に!」と書いている。
私は、日本中の人がどんな紙でも色や厚さを簡単に調べたり感じたりすることができて、思った時にいつでも買える、紙名手配がそんなWebサイトになることを想像している。
想像したことを実現するのは子供の頃の私との約束なのだ。でも、まだまだ追いつかない。