価格改訂

「7月1日からテクスチャペーパーの値上げをお願いします。」と、5月にWeb上でお知らせしていた通り1日から新価格でお願いしている。もちろん紙名手配の価格表もすでに更新済みだ。900銘柄(2万アイテム)あるからと言っていつまでも間違った価格を表示しておくわけにはいかない。実際に買っていただくお客様にも申し訳ないし、いつまでも古い価格を表示していたのでは紙名手配を見て何かの参考にしていただいている方にご迷惑をおかけすることになってしまう。6月初旬から1ヶ月間サイトの更新やブログをお休みして何とか間に合ったという感じだ。

価格改定と言えば、値上げのPRについて私自身の心構えが以前とは違ってきた。
十数年前は直接の得意先しか意識していなかったので、とりあえず値上げのお願いに行けば良いと思っていた。しかし、印刷業者さんから「一般の人は紙の値上げを知らないから印刷物の価格を上げにくい」と聞いた。なるほどその通りだ。
それ以後はメーカーに対して新聞でのPRをお願いし、また費用が嵩むというならWEB上で発表して欲しいとも伝えた。当初は「それはメーカーの役割ではない」と言われたが、その後何度も働きかけた。現在では多くのメーカーが価格改訂(価格修正)のお知らせをWeb上に発表するようになった。今やそれは常識となりつつある。

もちろん値上げは無いにこしたことはないのだが、原材料や燃料の高騰で値上げせざるを得ない状況がある。では、そのPRはいったい誰のためにしているのだろう?
十数年前は自分(自社)のことしか考えていなかった。その後は直接のお客様である印刷業者さんや文具・事務機販売の業者さんが値上げしやすいようにと思っていた。しかしよく考えると、実際に影響を受けるのは末端のお客様なのだ。
だとすると値上げのPRは最終的に影響を受ける一般のお客様が前もって準備できるように、できるだけ早くできるだけ広範囲にお知らせするべきだと考えるようになった。
インターネットで紙を販売するまでは気がつかなかったことだが、たくさんの情報をできるだけ早くお知らせしていくのが私達 紙名手配 の役割なのだと思っている。