本気で値上げ2008

私達紙屋の買い値の価格表が出揃ってきた。最初のアナウンスで「15%以上」と言うことだったので15%前後かと思っていたら、ホントに15%以上...かなりの上げ巾のものまである。もちろん地域や販売量によってバラツキはあるだろうが「本気の値上げ」という感触はどこの紙屋も感じているだろう。
私達としては、直接のお客様である印刷業者さんに代表される会社やお店に値上げの申し入れをするわけだが、この「本気」が伝わらないと実際に紙を使っていただく一般の人達に値上げのニュースが届かない。このままでいくと、一般の人達にとって寝耳に水という感じになるのではないかと心配している。
ガソリンやバターは新聞・テレビで大きく報じられ、バターの品薄などは普段バターを使わない人でも知っているのではないだろうか。しかし紙は、古紙問題では再三ニュースになっていたが値上げのニュースは四大紙ではほとんど出てこない。インターネットで「紙 値上げ」や「紙 価格修正」で検索してもあまりたくさんはHitしない。もともとPRが下手な業界だと言われているが、上げ幅が大きい今回は、できるだけ多くの人にできるだけ早く知っていただいて、少しでも準備していただけるようにする何か良い方法は無いだろうかと考えている。
このブログにも「再生紙の偽装はどうなったんだ!」というコメントを頂いているし、お客様から「嘘ついてたのに値上げか?」と言われることもある。古紙偽装については「業界の今後の姿勢を見て頂きたい」としか言いようが無いのだが、直面する価格は、私達や製紙メーカーにとって多少不本意な批判的内容を含んでいたとしても、できるだけ早く多くの人に知って欲しいと私は思っている。