プレゼント

JAM19632008-03-30

金婚式の会をした。もちろん私ではなく両親の結婚50周年だ。金婚式にあたって姉家族と私達の家族で何かプレゼントをすることになった。しかしこれがなかなか難しい。欲しいものは何でも持ってるみたいだし、元々旅行好きなので温泉旅行のプレゼントと言うわけにもいかない。姉はみんなで劇をしようと提案したがみんなの反対で即却下。みんなで仮装して記念写真と言う案もあったが、大人向けのそういう写真館は意外と見つからなかった。
結局、私の案が通って似顔絵をプレゼントすることになった。美大志望の長女が写真を見ながら似顔絵の元を描いた後、9つに分割して皆がそれぞれ違う画材や手法で色づけして持ち寄ることになった。
私はもちろん紙を貼ることにした。ちょうど真ん中の上部分が当たったので、父の髪は岩はだ、顔はユニテックGA、眉に新だん紙、母の髪は江戸小染はな、顔はハンマートーンGA、バックにフィオーレGA、50THの文字はトレジャリー、明暗を表すのに2色ずつ使用した。我ながら上々の出来映えだと思った。他のみんなも、クレヨンや絵の具、同じ絵の具でもブラシで飛ばしたもの、色鉛筆も普通に塗ったものと色を反転させたもの、他に毛糸を貼り付けたりとなかなか凝ったものが集まった。一人ずつ手渡して、絵を完成させていく。ホントにまともなものになるのかと心配したが、なかなかおもしろい、ちょっとしたピカソの絵ができあがった。
以前ラジオで聞いた話だが、「大人になるとある程度のお金は自由になるが時間が取れなくなる。だから誰かのために時間を使うことが最大のプレゼントだ」と言っていた。なるほどそうだと思う。プレゼントを考えること、選ぶこと、そして渡すために会いに行くこと、それぞれの過程に使った時間と気持ちががプレゼントなのかもしれない。