古紙配合率は調査中

昨日から、「この前買った古紙配合率XX%のOOはホントにXX%なのか?」という問い合わせが入り始めた。日本製紙に関してはWEB上に公開してあるが、その他のメーカーはほとんどの場合「調査中」という回答だ。
先日の年賀はがきについては、大王製紙北越製紙三菱製紙と四社のコメントはそれぞれの自社サイトに出そろった。18日朝9:00時点で王子製紙のサイトにはUPされていないようだが、王子製紙コピー用紙の古紙配合率も少なかったと報じられている。
昨年からほとんどの製紙メーカーが、上質・コート・マットコートなどで古紙100%をやめていく中で、再生紙のパイオニア王子製紙だけは100の旗を降ろさなかった。それだけに王子製紙のコピー用紙古紙配合率偽装は年賀状よりもインパクトは大きい。
一連の問題で一部の商品の出荷がストップしているものが出ているが、それが長引くと一般品の供給の方が心配だ。
心配と言えば、「一方、環境省は17日、今春に予定していたグリーン購入法に基づく古紙配合率の見直しを延期する方針を明らかにした」と言うのも気にかかる。せっかく環境に必ずしも良いとは言えない古紙の配合率を下げて、植林を促す森林循環紙に移行しつつあったのに、環境省がつむじを曲げてしまったようだ。
まるで子供のケンカだ。
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王子製紙の「古紙配合率に関する調査結果について」の発表があった。これで見る限りではコピー用紙以外は大騒ぎするような数字では無いようだ。
環境省のおとなな対応を期待する。

王子製紙の「年賀はがきの古紙配合率について」は見落としていたようだ。)
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午後から他の3社も年賀はがき以外の古紙配合率が相次いで公表された。それぞれのサイトは次の通り
大王製紙 インクジェット年賀はがき用紙 並びに全製品の古紙配合率について
北越製紙 弊社再生紙製品に関する社内調査結果について
三菱製紙 古紙配合率に関するご報告について

どのメーカーも、表示と古紙配合率が違う商品については生産・販売 共に中止と発表している。
お上(おかみ)は意地をはって、マスコミは無責任に大騒ぎをして良い気になっているが、コピー用紙全体の中で再生のコピー用紙がすべてSTOPするとどうなるだろう?
実際の混乱はこれからかもしれない。