四六判のなぞ

紙の四六判の名前の由来については本やWeb上でよく説明されている。
「むかしむかし美濃判や半紙判があって...イギリスクラウン四倍判が美濃判の8倍に近く...大八ツ判と呼ばれ...これを32切にして化粧裁ちすると4寸x6寸になる」と言う物だ。しかし何故に32切なの?64に切ったら4寸x3寸だし、16切なら8寸x6寸だ。32に切ったらという説明は何か抜けている感じがしていた。
紙屋でありながら長い間知らなかったが、書籍に四六判というサイズがある127x188mm(4寸2分x6寸2分)これこそ「四六判」だ。我々紙屋が言う四六判は書籍四六判を作るための紙、四六判用だったわけだ。