古紙100%再生紙が無くなる日

JAM19632007-05-14

日本製紙が古紙配合率100%の再生紙をやめると宣言した。主な理由は中国を筆頭とした海外需要の拡大で古紙の入手が困難になったこと。もう一つは、古紙パルプよりフレッシュパルプの方がCo2の発生が少ないと言うことだ。っと言っても資源を再利用すると言う意味で古紙を使うことも大切だ。これらのことから、用途に合わせて古紙の配合率を見直すようだ。
以前から「古紙100%で白い紙」と言う問い合わせをよく頂いたがそのたびに違和感を感じていた。これからは古紙配合率を多くする物は無理に白くしないとか、白くなければいけない物は古紙配合率を下げるようになる。必ずしも「古紙がたくさん入っているから環境に優しい」とは限らないと言うわけだ。
他のメーカーも追随する姿勢を見せているので古紙100%再生紙が無くなる日は遠からずやってくる。環境に配慮した紙の代名詞だった「古紙100%再生紙」が無くなるとするとこれからは何だろう?キーワードは「森林循環紙」だ。
森というのはキチンと植えてしっかり管理することで保たれる。切らずに野放しにするのが良いわけではない。循環させることが大切なのだ。FSCCoC認証PEFC認証などの森林認証紙植林木間伐材を使った紙など考え方は皆同じで森林を循環させることを目的としている。
だからと言ってまた100%を持ち出すのでなく、森林循環パルプや再生パルプなどを適切に配合した紙を使うことで地球の環境のことをみんなで考えていきたいものだ。