透ける

「両面印刷するのですが透けますか?」と言う問合せをよくいただく。透けているか透けてないか、どこまで許せるのかは人それぞれなので「この厚さは大丈夫です」とはなかなか言いづらい。そこで思い出して欲しいのが市販されている本だ。読むときは内容に集中しているのであまり気にならないが、写真や図柄の裏のページはあらためて見てみると意外に透けている。文字列は上手くできていて、オモテの文字列と裏の文字列がピッタリ同じ位置に印刷されているので透けているように感じない。でも文章が短いと裏面の文字はやはり透けている。作る際には気になる透け感だが読む人はそれほど気にしていないのであんまり神経質にならなくても良いと思う。

それでもやっぱり気になる人に。紙はもちろん厚い方が透けにくいのだが、同じ厚さでも白よりも色がついている方が透けにくい。書籍用紙は目に優しいだけでなく透けにくい効果も作り出す、しかもカッコイイ。
もう一つプリンターのこと。インクジェットのプリンタ---テスト機はcanon MG5330---は、「標準」でプリントするよりも「きれい」の方が裏ヌケが少なかった。「きれい」の方がインク量が多いように思っていたのでこれは意外だった。「きれい」は時間をかけて小さな霧をていねいに吹き付けているようだ。比較的薄い紙やマガジン用紙を使う方は一度お試しください。