登録商標

誰でも聞いたことがある「登録商標」。厳めしい四文字の漢字。お土産などには「登録商標OO餅」などと書いてあるものもあるし、「windows®」のように○の中にRと書いてあるマークは良く御存知のことと思う。難しい説明は省いて簡単に言うと「お客様が混乱しないように同じ名前は使わないでネ」と登録しておく制度だ。
ここで「あれ?」と思った人のために、例えば「タント」。ダイハツの自動車にもパナソニックの冷蔵庫にも、そして特種東海製紙の紙にも「タント」と言う商品がある。こんな重複があって良いのかと言うと?、ハイ!良いのです。それぞれ分野が違うから問題なくそれぞれが登録商標にしています。
こう言うことを調べるのも昔は色々大変だったようだが現在はインターネットの特許庁のサイトで簡単に調べることができる。暇つぶしに色々な名前を入れてみると結構楽しめる。
有名なのは以前テレビでも話題になっていた「Gショック」。Gショックカシオ計算機株式会社の腕時計の商品名だが、テレビで取り上げていたのは「カシオ計算機株式会社はAショック〜Zショックまで全て商標登録している」というもの。実際調べてみるとその通りで類似の名前も排除したいというメーカーの思いが伝わってくる。その際気がついたのがおおもとの「Gショック」。「Gショック」と言う名前は20件登録があって、そのすべてをカシオ計算機株式会社が押さえている。つまり、自動車や冷蔵庫それに紙でも「Gショック」という商品名はカシオ計算機株式会社以外は使えない、タントのようなわけにはいかないことになっている。
紙にも登録商標でおもしろいことがあるので、それはまたいずれお話ししたいと思う。