本屋大賞

ソルジェンテ 2008年発売 特種東海製紙
100万部を突破した快調な売れ行きの「謎解きはディナーのあとで」。この本のカバーの紙は?と聞かれた時に「タント」なんて答えると「お嬢様の目は節穴でございますか」と執事に言われてしまうかもしれない。これはソルジェンテだ。
「sorgente」はイタリア語で「泉」のことで、表面の凹凸が湧き出る泉のさざなみ と言う雰囲気を表している。商品名には「FS」も「CoC」もついていないが森林循環紙FSC森林認証を取得している。
ふわっとグロスエンボスなので、オフセット印刷をすると印刷面が少し光って凹凸が強調され目を引く仕上りになる。価格は少々高めだがそれを補ってあまりある効果が期待できる。
思わずジャケ買いしてしまったハッとするような印象的なデザインとそれにマッチした紙選び。装丁の大切さをあらためて感じた1冊だった。