政府の終わり

ガバメント

ガバメントCoC 2008−2009年 日本大昭和板紙
ガバメントCoCの前身「ガバメント」は2001年「ガバメント・70」という名称で日本板紙から発売された。2000年にグリーン調達法が制定されたのを受けて、この基準を満たし、良い雰囲気のラフな肌でしかもオフセット印刷(印刷屋さんの印刷)での適性が良いと言う画期的な商品だった。商品名のガバメント=政府は《政府グリーン調達基準をクリアした高級印刷用紙》ところからつけられている。70は古紙配合率だ。『政府』と言う いかめしい名称とは逆に比較的低価格で親しみやすく人気の商品だった。70kg〜135kg 4連量でのスタートだったが、発売の翌年には160kgを加え5連量となった。しかし、2008年に古紙配合率不足の為「ガバメント」に名称変更。2008年末に老朽化した抄紙機から別の抄紙機に移す際に、再生紙から森林循環紙に移行し、「ガバメントCoC」として新しい人生を歩むことになった。森林循環紙という新しい提案を掲げた再出発だったがGプラン同様、以前の風合を再現することができず廃品。
"再生紙ガバメント"と言う古いイメージから脱皮することができなかったのは 選挙対策の失敗 PR不足だろうか、政権交代と共にと言うわけでは無いのだが、ガバメント『政府』の終焉だ。