コンビニ人間の主人公に共感するなんて言うと「あなた大丈夫ですか?」と言われそうだがとにかく面白かった。最近雑誌のコラムとか小説の中で、AIとかbotとかアンドロイドとかの記事によく出会う。コンピュータのどこをどうすれば人間臭く(人間らしく)なるのか?みたいな研究が私達が思っているよりも進んでいるようだ。これは裏返せば人間が人間らしくとはどういうことかということかもしれない。でも、「人間らしく」から外れた人はいったいどうすれば良いのだろう?それも個性として受け入れられるのだろうか?みたいな、そんな感じの色々なことを考えされてくれる小説だった。
- 作者: 村田沙耶香
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2016/07/27
- メディア: 単行本
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