All You Need Is Kill

「あなたは読んでから観る派?観てから読む派?」何かの映画のCMに使われていたコピーだ。私の場合、映画やドラマ・アニメでも「観るかも」と思うものは予告編などで配役や声を頭に入れてから読み始める。その方が後で映像を見た時の違和感が少ないからだ。『All You Need Is Kill』は映画館でたまたま予告編を見て気になっていたところ、「もう読んだから」と同業者さんから原作を譲り受けた。少年兵が、何度戦死しても時間を遡って同じ日を繰り返すと言う、テレビゲームのようなストーリー。手塚治虫の『ザ・クレーター/大あたりの季節』みたいだと思いながら、でも久ぶりにワクワク・ドキドキする作品だった。でも。先に予告編を見たにもかかわらず、主人公の兵士とトム・クルーズ、ヒロインの女性兵士と映画の女優、それから兵士が装着する「機動ジャケット」のフォルムがどうしても私にはシックリこなかった。トム・クルーズとか使わないと観客動員数とか色々あるんだろうけど、でも、わたし的には有名な俳優でなくて良いから主人公は少年、ヒロインは小柄でキュートな少女、機動ジャケットは赤い色が遠くからでもよく分かるように顔も含めて全身を覆って欲しかった。
小説は良かったのに、私は今回「読んでから観ない派」だ。

ザ・クレーター (1) (秋田文庫)

ザ・クレーター (1) (秋田文庫)

ザ・クレーター (2) (秋田文庫)

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