さくらの「さ」

今では祝電と弔電以外に電報を打つことはほとんど無い。祝電などは文例から選んで文例番号で申し込むことが多くなったので一文字ずつ確認ということはあまりない。でも電報がまだまだ現役の頃は「りんごのリ」とか「いろはのイ」とかで文字を1コ1コ確認していた。大変な作業だがこれが一番確実なようで、その一覧になったモノを「通話表」と言うのだそうだ。こうやって確認しているのを私が実際に聞いたのは1度きりで、係の人がリズム良く読み上げているのを聞いて「大変な作業」と言うよりは「なんだかおもしろいことやってる」と思ったものだ。
紙の受注の際もまぎらわしい名前があって、特に「タント」の色名はローマ字と数字なので間違えやすい。タントが発売になった頃はローマ字をどうやって確認しよう?と考えた末に、野球関係の単語を引っ張り出すことにした。野球なら誰にでもわかるしこちらもひらめきやすい。「バットのB」とか「ジャイアンツのG」とかそんな感じで確認するとお客様もおもしろがってくれる。欧文通話表によると「B」はブラボーで、「G」はゴルフらしいが紙の注文を受けている時にはきっと思い出せない。日本語でも「さくらのサ」ならすぐに出てきそうだが、真冬だときっと「寒いのサ」って言ってしまうことだろう?!

プロフィール
商品名:タント
発売年:1987年発売
メーカー:特種東海製紙
おもて面:柔らかいランダムなエンボス。
裏面:表裏差はほとんど無い。
用途:表紙、見返し、案内状、封筒
説明:「タント」はイタリア語やスペイン語でたくさんという意味
タントの記号の意味は次の通りです。
B [Bluish]・D [Dark]・E [Ecology]・G [Gracy]・H [Heavy]・L [Light]・N [Neutral]・O [Offcolor]・P [Pale]・R [Reddish]・S [Standard]・V [Vivid]・Y [Yellowish]