生成色

「きなり」とは、漂白していない布や糸の色だそうだ。紙の場合は漂白していないと茶色くて印刷には向かないので、自然な色とか真っ白じゃない、と言う意味合いで使われる。
マガジンテキストのキナリは、私が子どもの頃学校で使ってた更半紙はこんな感じだっただろうなぁ、という素朴な質感と「きなり」にふさわしい自然な色だ。紙名手配のshopでも、A/4に加えてA/5も販売をはじめた。それから、ちょっと見てみたいと言う人のために「書籍コミック用紙ARKbit 」にも加えた。
第一印象を決める「表紙」はもちろん大切だけど、本の内容と「本文用紙」は冊子の心臓部だ。こちらは自然のまま成り行きにまかせてコピー用紙を使ってしまっては残念だ。
素敵な本を作るために、本文用紙は見て触って慎重に選んでいただきたい。