狩猟の紙

ルミナカラー 1983年発売 
ルミナと言うと何を想像するだろう?私は月の淡い光を思い浮かべるのだが、月はルナでルミナはラテン語の光。微妙な思い違いだが言語のことなのでもしかしたらどこかでつながっているのかもしれない。
ルミナカラーは写真光沢の色物だ、でもLKカラーやファンタスとは少し違う。包装・製袋用として生まれたルミナカラーは光沢紙としては薄い。全紙のサイズがハトロン判なので少し分かりづらいが四六判に換算すると90.5kgと107.5kgだ。大きくて薄くておもて面はツルツル、指紋がつきやすい紙なので取り扱いは難しい。写真光沢でもインクジェット用ではないので おもて面へのインクジェットは不可。印刷するにしても加工するにしても手強い相手だ。しかしブルー爽快コレクションに収録している群青を筆頭に素敵な色が揃っている。あまり難しいことは考えずに、少し手を加える程度で紙の魅力を引き出す方法を探した方が良さそうだ。月の女神アルテミスは狩猟の神でもある。戦うより仲良くするのが一番だ。